こんにちは。
宮城県岩沼市の
いわぬま矯正歯科クリニック院長小森です。

コロナワクチンを接種しました
先日、医療従事者としてコロナワクチンを接種して頂きました。

ワクチンを接種する際には、以下のようなパンフレットを渡されます。




医療従事者とは?
現在、新型コロナワクチンを早期に接種する医療従事者とは、以下に該当する方々です。
①病院・診療所・薬局・訪問看護ステーションに従事し、新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者に頻繁に接する業務を行う職員
②自治体等の新型コロナウイルス感染症対策業務で、新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者に頻繫に接する業務を行う職員
③新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者を搬送する救急隊員等・海上保安庁職員・自衛隊職員
コロナワクチンとは?
それでは、コロナワクチンとはどのような物でしょうか。
ワクチンとは?
そもそもワクチンとは、体の免疫を反応させて病原体の攻撃に備える物です。
新型コロナウイルスは表面にあるスパイクタンパク質を使って、ヒト細胞へ付着して侵入します。ワクチンはこのスパイクタンパク質に結合する中和抗体を産生する事で、ウイルスのヒト細胞への付着を阻害します。
ワクチンの種類
生ワクチン
生きている病原体を弱毒化した(毒性を極端に弱めた)物をワクチンとしたもの。
はしかやおたふくかぜ、BCGなどのワクチンがこれです。
不活化ワクチン
病原体を加熱や薬剤で処理して、毒性をなくした成分で作ったワクチン。
インフルエンザやB型肝炎のワクチンがこれです。
mRNAワクチン
スパイクタンパク質の情報が入ったmRNAを免疫細胞内に届けて、細胞でスパイクタンパク質を産生させるもの。
mRNAを脂質の膜で包んで接種します。
ウイルスベクターワクチン
mRNAワクチンと同様にスパイクタンパク質の情報を免疫細胞内に届けるのですが、アデノウイルスなどのウイルスベクターで包んで接種する点で異なります。
各社ワクチンの違い
ファイザー
mRNAワクチンで、1回目接種の3週間後に2回目接種が必要です。
予防効果は95%と報告されています。
モデルナ
mRNAワクチンで、1回目接種の4週間後に2回目接種が必要です。
予防効果は94%と報告されています。
アストラゼネカ
ウイルスベクターワクチンで、1回目接種の4~12週間後に2回目接種が必要です。
予防効果は70%と報告されています。
ごくまれに血栓ができるケースが報告されています。
ジョンソンエンドジョンソン
ウイルスベクターワクチンで、接種は1回のみです。
予防効果は66%と報告されています。
mRNAワクチンはヒトの染色体に組み込まれるか?
ヒトの染色体にはDNAと呼ばれる遺伝子の設計図があり、その情報をmRNAに転写して、mRNAはタンパク質を産生するリボソームに情報伝達します。
DNA→mRNAは情報が動きますが、DNA←mRNAへ動く事はありません。
そのため、mRNAワクチンがヒト細胞で染色体に組み込まれる事はありません。
mRNAワクチンは体に残り続けるか?
mRNAはリボソームに情報を届けると急速に分解されます。その分解されやすい性質のため、冷凍・冷蔵が必要になるのです。
動物実験では10日程度で機能しなくなることが示されています。
私が実際体験した副作用
ここからは私の体験をそのまま書こうと思います。
当然個人差のある物ですので、まったく無症状の方もおられれば数日寝込んでしまうなど重い症状が出る方もおられます。その点はご理解いただければ幸いです。
1回目の接種
1回目の接種では、あまり大きな影響はありませんでした。
無いわけではありませんが、少し症状が出ています。
筋肉痛
接種した部分が筋肉痛になります。
人によっては「腕が上がらない」程度まで痛くなりますが、私は痛くはなりましたがそれほどではありませんでした。

2回目の接種
様々なメディアで報じられているとおり、2回目の接種後が副作用が強かったです。
筋肉痛
1回目同様に筋肉痛はありました。
しかし、痛さ自体は変わらなかったので、そこまで大変な状態ではありませんでした。
発熱
接種した夜に発熱がありました。

38℃近くまであがり、シバリング(体温を調整するために全身に起こる震え)が生じました。

夜間寝ている時に上がった熱ですが、特に解熱剤を服用せず朝起きた時にはもう下がっていました。
倦怠感
いわゆる「だるい」状態です。
体が重たく感じられ、接種翌日は一日中そのような状態でした。

頭痛
ガンガン痛いというよりはズキンズキン程度で、弱い頭痛が接種翌日の夕方まで続きました。
接種翌々日の朝、起きたら消失していました。

吐き気
接種翌日は一日中、吐き気がありました。
これも実際に吐くまでではなく、弱い吐き気といった感じでした。
接種の翌々日には消失していました。

もしワクチン接種で発熱したら
一般的に熱が出たら解熱剤を使用します。
解熱鎮痛剤も色々種類があります。
アセトアミノフェン
カロナールやタイレノールがこれに当たります。
抗炎症作用が少ないため、ワクチン効果の低下を懸念したり、腎機能や胃潰瘍など粘膜の状態が悪い方や、出血傾向のある人はこちらが良いかもしれません。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
ロキソニンやバファリンなどがこれです。
ワクチンの話が出た頃に使用しない方が良いという話も出ていましたが、
こちらのサイトでは、アメリカ疾病対策センター(CDC)での報告を交えて使用可能としています。
多く飲酒される方や栄養状態が悪い方はアセトアミノフェンを使いにくいので、こちらが良いかもしれません。
最後に
コロナワクチンはあくまで予防で接種するもので、これをしたからと言って絶対感染しない物でもありません。
また、接種は強制される物でもありませんので、したくない方はしないで良いと思います。
ですが、私は接種して良かったと思っています。
元々気管支が弱いので新型コロナウイルスに感染したらどうしようと不安でしたが、かなり気は楽になりました。
これから接種される方の参考になれば幸いです。