こんにちは。
宮城県岩沼市の
いわぬま矯正歯科クリニック院長小森です。
以前、キレイラインとインビザラインの違いについてご説明させていただきました。
キレイライン矯正から「キレイラインKIDS」が提供されたそうなので、矯正歯科を専門に診療している歯科医師として、他の子どもの歯列矯正(小児矯正)との違いをご説明させていただきます。
↓キレイライン矯正の事を詳しく知りたければ下をクリック
キレイラインKIDSとは?
キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)は、株式会社ARETECO HOLDINGS(東京都文京区本郷1-11-6東接本郷ビル6F,7F)が提供しています。
マウスピースを使用する事で永久歯がキレイに生えそろうための土台作りをすることができます。推奨年齢は3~12歳です。
※初診時年齢は3歳~11歳、3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
※キレイラインKIDS適応外と診断されても、年齢や症状によっては他の治療法のご提案が可能な場合があります。詳しくは提携クリニックにご相談ください。
※保険適用外の自由診療となります。
キレイラインKIDSの効果は?
キレイラインKIDSは、指しゃぶりや口呼吸など、歯並びや咬み合わせに悪い影響を与えるといわれているクセを改善するための治療プログラムです。
歯並びが悪くなる根本的な原因を改善することによって、永久歯が正しい位置に生えるための土台作りができます。
キレイラインKIDSの治療の流れ
1 初回検診
問診票の記入と歯科医師のお口の中の診察後、歯型を採ります。
初回検診料は3500円程度(税別)かかります。
※初回検診料はクリニックによって多少前後します。
※お子様の検診は、保護者の同伴が必要です。
※健康保険証を必ずご持参ください。
※提携クリニックによって歯型採取の方法が異なります。
またお口の大きさにより、アルジネート印象による採取となる場合があります。
2 カウンセリング
お話をして治療実施の判断をします。
キレイラインKIDSが適応と判断され、契約を決めたら同意書を記入します。
※ご契約されない場合、初回検診費用【3,500円程度(税別)】以外の費用は発生しません。
3 マウスピース製作
歯型と歯科医師の指示の元、歯科技工士がマウスピースをデザイン・製作します。
4 精密検査・マウスピースお渡し
最短2週間後に、歯ならびや顔の写真撮影、レントゲンの撮影、身長/体重測定など精密検査を行います。検査後にマウスピースをお渡しします。
マウスピースは、日中3時間以上と夜間8時間以上の使用が必要です。
5 検診
マウスピースをお渡しした次回は4~6週間後に来院しますが、それ以降は問題がなければ3~4か月に一度の通院ペースです。
※来院1回につき税込3,300円程度の再診料が別途発生します。再診料は提携クリニックにより異なります。
↓キレイライン矯正の事を詳しく知りたければ下をクリック
キレイラインKIDSの料金は?
キレイラインKIDSの治療プログラムの総額は165,000円(税込)です。デンタルローンを取り扱っているクリニックでは、分割でのお支払いも可能です。
また、破損・紛失・成長で合わなくなった場合は、2個目のマウスピースが無償で交換できます。※破損がなかった場合も、契約から1年後に2個目を無償で交換します。
キレイラインKIDSの治療期間は?
必要最小限の期間が1年ですが、小児の場合、成長発育がありますので、すべての方が1年間で治療を終了できるというものではありません。一定の効果が得られるのに、必要最小限の期間として1年間を推奨しています。
成長や症状によって、さらに期間がかかる可能性があります。
キレイラインKIDSのメリット
リーズナブル
一般的な小児矯正(一期治療)では数十万円の費用がかかることもありますが、永久歯がキレイに生えそろうことを目指す口腔筋トレーニングであるキレイラインKIDSなら15万円(税込165,000円)で治療が可能です。
3~12歳の小さいうちだからこそ、本格的な小児矯正の前に歯並びケアを始められます。
※初診時年齢は3歳~11歳、3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
簡単
マウスピースをつけてトレーニングをするだけですので、誰でも簡単に使用する事が可能です。
また、3~4か月に一度の通院なので、負担が少なく済みます。
キレイラインKIDSのデメリット
治療できる症状が限られる
効果の所でもご説明しましたが、キレイラインKIDSは基本的に悪いクセを治す装置です。
そして最適な症例は、「凸凹の少ない出っ歯」です。
それ以外の反対咬合などは対象外で、骨格的な問題から歯ならびが悪くなっている場合は治療が難しい可能性があります。
精密検査の前にマウスピースが作られる
歯列矯正は通常、精密検査をして問題点を確認し、それに対して最良の治療や矯正装置を提供する物です。
ですが、このキレイラインKIDSは精密検査をする前にマウスピースが作製されます。
それでは、後日おこなう精密検査でレントゲンなど他の問題点が見つかった場合に対応ができなくなります。
対応できないとしてもマウスピースは作られているため、キレイラインKIDSの料金を支払わなければなりません。
対応する歯科医師
マウスピース作製の監修をされている歯科医師は歯列矯正に精通している方ですが、直接対応する歯科医師はそれほど歯列矯正に詳しくありません。
そのため、問題なく治療が進んでいれば大丈夫ですが、何かしら問題が生じた場合に気づけば良い方で、それにすら気づかない可能性があります。
まとめ
キレイラインKIDSに関してご説明させていただきました。
↓キレイライン矯正の事を詳しく知りたければ下をクリック
いわぬま矯正歯科クリニックでは患者さまのお話をうかがって、しっかりと精密検査をして、安心・安全な歯科矯正治療を提供する事が当院の理念です。
キレイラインKIDSに限らず、様々な矯正装置が開発されています。
子どもの歯ならびはそれぞれ異なります。それに対応する矯正装置も、症状に合わせて重なる物もありますが異なるのが普通です。
お子さまの歯列矯正を検討する際は、お近くの歯科医院さまにご相談してください。