こんにちは。
宮城県岩沼市の
いわぬま矯正歯科クリニック院長小森です。
今回は、歯ならびを治したいけどお金が無い場合にどうするか?です。
矯正は高いからできない?
矯正相談を受けていると、患者さまが一番悩まれるのが料金に関してです。料金の説明を受けて、無理だとあきらめる方もおられますし、どうしようと考え込まれる方もおられます。
歯列矯正は健康保険が適用されないなど、他の歯科診療に比べて高額です。その金額を支払えるか、支払えたとしてもその後の生活に支障がでないか、など考える事は色々あるようです。
「お金の事はこちらではどうする事もできませんので、自分で考えて判断してください」と言ってしまうのは簡単なのですが、今回は少し踏み込んで「お金が無いのであれば、こういう考え方もありますよ」というお話をさせて頂きます。
歯列矯正をするお金が無い場合の選択肢
お金が無いけど歯ならびを治したい。そのような場合、以下の選択肢があると思います。
借りる(ローンや分割含む)
今まとまったお金が無いのであれば、借りるという選択肢があります。
借金というと悪いイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、自分にとってプラスになる物を先取りしていると考えれば、時間を節約するための有効な手段ととらえても良いのではないでしょうか。
親族から借りる
若い方であれば、親御さんなど親族から借りる事が考えられます。利息がかからない事もあるでしょうし、何かあった場合に返済を待ってもらえるかもしれません。
勤め先から借りる
勤め先で借りる事ができる場合もあると思います。利息も少ないかもしれませんので、活用できるのであれば考えても良いでのではないでしょうか。
デンタルローンや歯科医院の分割払い
デンタルローンや歯科医院での分割払いも、ローン会社や歯科医院に借りている状態です。ローンは審査がありますので、状況によっては親族などの連帯保証人が必要になったりローン自体が組めない可能性もあります。
歯科医院さまが独自で分割払いに対応している場合で注意する点は、支払いができなくなると治療がストップする可能性があります。歯科医院さまとの信頼関係も損なわれる可能性があるので気を付けてください。
あきらめる
生活するためにはお金がかかる状況がいくつもあります。優先順位も考えなければいけませんし、余裕をもった計画を建てる必要があります。
その中で費用対効果を考えて、歯列矯正をしない選択肢を選ばれる事も仕方のない話かもしれません。
プチ矯正にする
矯正相談を受けていると、「お金がないので一部分だけのプチ矯正にしたい」と話される方がおられます。
全部治すのはお金がかかるのでとりあえず気になる部分だけ矯正するというお考えなのかもしれませんが、全ての歯を動かす歯列矯正と一部分を動かす部分矯正(プチ矯正)は似て非なる物です。
プチ矯正なりのリスクがありますので、理解した上で治療を検討してください。
コツコツ貯める
本当に矯正をしたいのであれば、これが王道なのかもしれません。
いわぬま矯正歯科クリニックでは、ご相談して数年後に「お金を貯めてきました」と治療を始められる方が少なからずおられます。
コツコツ貯めるのは一番安全で確実なのかもしれません。
ですが、子どもの矯正治療の場合は注意が必要です。成長が終わってしまうと小児矯正ができなくなってしまい、大人の矯正治療になってしまう可能性があります。子どもの矯正は時間の制約があるので、それも踏まえて検討してください。
お金を貯めるヒント
お金を貯める場合に考えなければいけない事は、単純に「収入を増やす」「支出を減らす」この2点です。
今回の「お金を貯めるヒント」に関しては、「お金の大学」という本の中で説明されている「稼ぐ力」と「貯める力」を参考にさせて頂きました。興味のある方は読んでみてください。
収入を増やす
それでは、収入を増やすためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
今の仕事を頑張る
今の勤め先での給料を上げるために努力する。一番皆さまが収入を増やすで考えられる事だと思われます。
スキルアップする
仕事を続けるにしても転職するにしても、スキルアップしていて損はありません。
仕事をしながらでは忙しいと思いますが、自己投資はそれ自体が良い事ですし収入が増える可能性も高まります。
転職する
勤め先で技術を習得したり、勉強などでスキルアップして、条件の良い所へ転職する方法もあります。
副業する
今の仕事を急に辞めるのは、リスクが高いと考える方も多いかもしれません。それであれば、勤め先が認める範囲内で副業をしてみるのも良いのではないでしょうか。最初から大がかりにするのではなく、小規模で始めればリスクも低くて済みます。
その他
その他、投資など色々な考え方があると思いますが、ギャンブル的になっては確実性がありませんし意味がありません。
お金を「増やす」事を考えるのも必要ですが、それは収入を増やす・支出を減らすができてからで十分です。
支出を減らす
家計において、支出を減らす事でお金は貯まります。
いわゆる固定費を節約するという事です。
家計簿をつける
そもそも自分が何にいくら使っているのかを理解していないと、支出を減らす事はできません。
今はアプリを使う事で、家計簿をつけるのが楽になっているようです。めんどうくさいなどの理由でつけられない人は、このような方法も良いかもしれません。
ふるさと納税
ふるさと納税とは、地方自治体に寄付金を送ることができる制度です。2,000円を超える部分は一定の限度額まで所得税・住民税から全額が控除されます。
ふるさと納税は様々なサイトで利用可能ですが、それぞれに特色があります。
楽天ふるさと納税
楽天ふるさと納税の特徴は、納税すると楽天でのポイントが貯まる事と、納税の支払い自体をポイントで充当できるという事です。期間限定ポイントも使用可能であるため、かなり利用しやすくなっています。
さとふる
さとふるの特徴は、ソフトバンクグループが運営しているために返礼品の配送が早い事と、キャリア決済で携帯電話代と一緒に支払いができる事です。
電気代の見直し
2016年の電力自由化によって、電力会社を選べるようになりました。メリットやデメリットを考慮して見直す事もできます。
ガス代の見直し
ガス代も他社に切り替える事ができる可能性があります。
ただし、賃貸は難しいので戸建ての持ち家の場合に限られます。
都市ガス・プロパンガス
プロパンガス
携帯電話代の見直し
現在ほとんどの方が携帯電話・スマホをお持ちかと思いますが、いわゆる3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)は料金が高いため、格安SIMへの乗り換えを検討しても良いかもしれません。
保険の見直し
保険も固定費の一つです。
同じような内容であれば、安い物に切り替えるなど考慮しても良いかもしれません。
医療保険・生命保険
学資保険
火災保険
月極駐車場代の見直し
意外と気づかずに固定費として出ているのが月極駐車場代です。
敷地内駐車場が確保できているのであれば良いのでしょうが、近隣に駐車場を借りている方は不動産会社に任せている場合が多いと思います。
色々なサイトが出来ているので、自分で調べて安い駐車場に切り替える方法もあります。
ファイナンシャルプランナーのアドバイスをもらう
細々と見直しをするのが忙しくて難しい方は、ファイナンシャルプランナーのようなプロに全体的なアドバイスを受ける事もできます。
まとめ
歯列矯正は高額であるため、それを理由に治療をあきらめる方が多いのも現実です。矯正歯科医としては、歯列矯正のメリットを提供したくてもできない方がおられる事に残念な思いがあります。
お金が無いからとあきらめるのは簡単です。しかし、歯列矯正をしたくないか?今できる事はないか?など、今一度考えてみてはいかがでしょうか。
歯列矯正に限らず本当にしたい事があるのなら、本気で探せば道はみつかるはずです。