こんにちは。
宮城県岩沼市の
いわぬま矯正歯科クリニック院長小森です。
子どものクセで良くあるものが、「指しゃぶり」です。今回は、指しゃぶりについてご説明させていただきます。
指しゃぶりの原因
本能的に吸っている
空腹
ストレス解消
このような行動は、成長のひとつである「自立」に大きく影響してきます。この段階での指しゃぶりは無理にやめさせる必要はありません。
習慣(くせ)
幼稚園~小学生くらいまで指しゃぶりが残っている場合は、ストレス解消というよりは幼い頃の習慣(くせ)がまだ抜けない状態だと考えられます。
このあたりの年齢まで来ると、前歯で永久歯の生え変わりが起こります。歯ならびの問題だけでなく、成長全体(精神的・身体的など)を考えて指しゃぶりを止める必要が出てきます。
指しゃぶりで歯ならびは悪くなる?
①指をしゃぶる
②指を上下の前歯の間に入れ込む
③上の前歯が前に傾く
指が上の前歯を内側から押すので、上の前歯は前に傾きます。
④下の前歯が内側に傾く
指が下の前歯を前から押すので、下の前歯は内側に傾きます。
⑤出っ歯になる
上の前歯が前、下の前歯が後ろに動くので、前歯が前後的に離れてしまいます。
歯だけが動く他にも、下あごを押さえつけてしまうため、骨の成長を抑制する可能性があります。
⑥開咬になる
上の前歯と下の前歯が上下に離れてしまうため、前歯がかみ合わなくなります。
①指に塗る・つける
②恐怖心を持たせる
指が溶ける、お化けが出る、保護者が怒るなど怖がらせる方法です。
矯正での指しゃぶりの治し方
それでは、矯正歯科ではどのような装置があるのでしょうか。
タングクリブ
上の前歯の裏側の歯ぐきに、マウスピースやワイヤーで突起物を取り付けた装置。突起物が指に当たる事で指しゃぶりをしにくくします。
指しゃぶりだけでなく、舌突出癖(舌を前に出す癖)の治療にも利用されます。
まとめ
しかし、ある程度の年齢になっても続くようであれば、歯ならびが悪くなることもありますが他の面も考慮してやめさせる必要があります。
どんな方法だったとしても、治れば構わないと思います。矯正の装置としてタングクリブを例に挙げましたが、当院で使用した事は今までありません。理由としては、その子にとってストレスになる可能性があるからです。
お子さんの特性をしっかり見て、指しゃぶりについて考えていただければと思います。