こんにちは。
宮城県岩沼市の
いわぬま矯正歯科クリニック院長小森です。
今回は、歯列矯正をする場合に、虫歯をはじめ歯の治療はいつするのが良いかについてご説明させていただきました。
虫歯の治療はいつすべき?
患者さまから矯正のご相談を受ける際に、「検査をする前に虫歯は治した方が良いですか?」とご質問される事があります。
大人の方と子どもの方では若干対応が異なります。
大人の矯正の場合
状況次第ではあるのですが、できれば矯正の精密検査をして診断してからの方が矯正歯科医としてはありがたいです。
その理由は以下の通りです。
歯を抜く可能性がある
歯列矯正では抜歯が必要となる可能性があります。
その際、先に虫歯を治していると、虫歯を治したばかりの歯を抜歯する事になるかもしれません。それであれば、抜歯を先にした方が無駄が無いと言えます。
治す方法で矯正装置が変わる
歯列矯正では装置を装着する際に接着剤を使用する事があるのですが、基本的に天然歯(普通の歯)につける事を前提としています。そのため、違う材質だと接着しにくい可能性があります。
虫歯を治す場合、プラスチック(レジン・CR)、銀歯(金銀パラジウム合金)、白い歯(セラミック)など、様々な材質を使用する事ができます。しかし、接着剤が合わない可能性があり、矯正装置の変更が必要になったり、せっかく治した歯を削って矯正治療後にやり直す事もあります。
いつまで治療が続くか分からない
虫歯だけでなく、歯周病など口に中の病気は様々な種類があります。
虫歯は通常数回通えば治療が終わりますが、数が多かったり神経の治療になると数か月~年単位で治療期間がかかります。
それに歯周病が加わると、歯列矯正ができるのはいつになることやらとなります。
子どもの矯正の場合
子どもの矯正では、永久歯を抜歯をする事はあまりありません。
また、子どもの虫歯は急に進行するタイプが多いので、虫歯の治療を先にした方が良い可能性があります。
どのようにするかは、お通いの歯科医院さまでご相談してください。
オススメの歯ブラシは以下でご説明させていただいています。
まとめ
基本的に虫歯があれば矯正治療はできません。
だからと言って虫歯の治療が全てを優先するわけではなく、歯列矯正や抜歯が先になる事もあります。
先ほども申し上げましたが、歯科医師・歯科医院さまごとに対応は異なりますので、個々にご相談して頂ければ幸いです。
タイトルは「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」に寄せてみました。
個人的には2017年公開のアニメ版よりは、奥菜恵主演・岩井俊二監督(仙台第一高等学校の大先輩)で1993年にフジテレビで放映されたドラマ版が好きです。